こんにちは、オッキです。
私自身、地方公務員に5年弱務めておりました。
今回は、公務員の待遇悪化が進んでいる理由について簡単にご紹介したいと思います。
給料が上がらない
年々、公務員の給料は上がりにくくなっています。
10年以上前あれば、年の昇給額が10,000円くらいありましたが、現在では3,000円程度になっています。
1万円給料を上げるために昔であれば1年で済んだところ、今では3年かけなければいけないということで、
それだけ基本給が上がるペースが遅くなっています。
もちろん、昇給するだけマシといえますが、
私が公務員で1年目から2年目になる時に、
昇給額が小さすぎて昇給したのに気づかなかったのを覚えています。
「【30歳公務員】年収はこのくらいでした」をあわせて読む
退職金が減っている
公務員の退職金は勤続年数に応じて、ベース給料×月数で決定されます。
ベース給料とは退職直前に貰っていた給料の額のことです。
最近では公務員の昇給は退職する60歳の3年前で止まるので、
57歳時に貰っていた給料の額がベースとなります。
因みに以前は60歳まで昇給が続いていましたので、
今後は57歳より早くに昇給が止まることもあり得るかもしれません。
先に言ったように、給料が上がるペースも遅くなっていますので、
最終的に到達する給料の額は低くなります。
また10年以上前であれば、
新卒から退職まで公務員として勤めた方の退職金の月数は70ヵ月程度ありましたが、
今では60ヵ月弱に設定されています。
退職金のベースとなる給料の額、月数両方が下がっている感じですね。
生涯公務員として勤めた方の退職金も3千万→2.5千万→2千万と段階的に下がっており、
これから退職金を貰う場合は間違いなく2千万を下回ります。
最終的には1.5千万にすることを目標としているようです。
もちろん退職金が出ない企業もあるので、まだまだ公務員は、恵まれている部分はあるとは思いますが、
それなりの規模の大企業であれば、退職金が2千万以上出る企業は結構あるようです。
出世しづらい
公務員の管理職のポストも年々減らされているのが現状です。
業務によっては直営で対応するより
民間企業に委託する方がコストが安く済むので、民間委託が進んでいるからです。
例えば、公共交通機関である市バス、市電、ゴミ収集、浄水施設の運営などを民間企業に委託する
自治体は増えています。
採用する職員数を削減して、人件費を減らすことが目的でしょう。
採用する職員が減り、部署の数も減っているので、当然管理職のポストも減っています。
ここでいう管理職は係長級以上です。
昔のように、公務員として長く勤めていれば自動的にエスカレーター方式で出世できるとはいえない状況で、
最近では管理職のポスト争いが激化しています。
基本的に管理職以上で目に見えて給料が上がるので、管理職に上がれないと低い給料のまま
働き続けることになります。
まとめ
今回は公務員の待遇悪化が進んでいる理由について紹介してみました。
まとめると以下です。
・給料が上がらない
・退職金が減っている
・出世しづらい
私も公務員、民間企業両方経験しておりますが、
世間でいうほど公務員は高給取りで無いのかなという印象です。
あくまで収入面の話であって。福利厚生面はしっかりしていると個人的には思います。
過去の記事で公務員のお給料、公務員のメリットについても紹介していますので、
気になる方は読んでみてください。
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。
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